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臨床検査技師国家資格取得者において、検査が行われております。 主に検体検査部門と生理機能検査部門に分かれます。 どちらも、現在の患者さんの体が正常なのか、また何が異常を示しているのかを正確に測定し、医師にデータを提供することを業務としています。
血液(血清)を用いて、各臓器に含まれる酵素や各種物質を測定します。
代表的な項目として、AST、ALT、γ-GTP、尿酸、コレステロール、中性脂肪、グルコースなどがあります。当院では「30項目の測定」を実施しています。
感染症 …ウイルス感染の有無を調べます。(B型肝炎、C型肝炎、梅毒)
腫瘍マーカー …癌が産生する特殊な蛋白質を検出することができます。
代表的な項目として、CEA(大腸癌や肺癌)、CA19-9(膵癌)、PSA(前立腺癌)などがあります。
輸血が必要な時などに血液型(ABO式、Rh式)を調べます。
輸血する血液が適合するかどうか調べるために、交差適合試験(クロスマッチ)を行います。
自動血液分析装置を用い、赤血球数やヘモグロビン、白血球数、白血球分類、血小板、網赤血球数などを算定します。貧血や多血症、白血病などの血液疾患や炎症性疾患の診断・経過観察、その他スクリーニング検査として用いられます。
血液をスライドグラスに塗抹・染色し、顕微鏡下で個々の血球形態を観察します。検体が骨髄の場合も同様に検査します。(骨髄像)造血器および生体内からの種々の情報を得ることができます。血球の数に異常がある場合はもちろんのこと、数に異常がない場合でも、血液疾患を含むある種の疾患の診断や予後の判定に結びつく重要な手がかりを早期に発見することができます。
全自動血液凝固測定装置を用い、PT、APTT、FIB、ATⅢ、FDP、Dダイマーの測定を行います。
また、患者さんの耳朶を穿刺し、止血するまでの所要時間を測定する出血時間という検査も行っています。手術前や種々の基礎疾患を有する場合の凝血学的スクリーニング検査として用いられたり、出血傾向を認めた時の鑑別や、抗凝固剤(ワーファリンなど)服用患者さんのコントロール指標などに使われたりしています。
尿検査は、尿の観察から自動分析測定法に至るまで、個々成分の変動を多角的にとらえて、腎尿路系を中心に全身の生理、生体異常の有無を調べることができます。
<主な尿検査項目>
・ 尿量、色調、混濁度、比重
・ 試験紙による定性検査(糖、潜血、ケトン体、ビリルビン、ウロビリノーゲン、蛋白、PH、白血球、細菌など)
・ 尿沈渣…尿沈渣は、尿の有形成分を顕微鏡下で観察する形態検査です。これらの成分を質的、量的に観察して腎・尿路系、時に全身性の系統的疾患の補助診断や治療効果の判定、そして病態把握に役立てられます。必要に応じて細胞診に提出する場合もあります。
・ 尿生化学検査(総蛋白、糖定量、微量アルブミン定性、浸透圧、電解質、Cr, UA、UNなど)
新型コロナウイルス、インフルエンザ、溶連菌、アデノウイルス、ノロウイルス、肺炎球菌、RSウイルス、レジオネラ 検査等
生理機能検査とは、検査機器を使用し患者さんの身体の状態を直接検査するものです。
心臓が活動するとき微弱な電気が発生します。それを心電計で記録し脈の乱れや心筋の異常を調べます。検査時間は2~3分ですが、症状や医師の指示により変わる場合があります。必要に応じて小さな階段を上り下りする運動負荷心電図も実施いたします。運動することで心臓に負荷をかけ、安静時の心電図と比較することで心電図の変化を捉えます。狭心症や不整脈の診断に有効です。運動量は医師の指示によって異なります。
検査機器を胸に装着し、24時間連続して心電図を記録する検査です。検査科の心電図検査では捉えることの出来ない、日常生活や就寝中の心電図の変化を記録することができます。機器の装着と説明に10~15分程度かかります。機器を装着しているため入浴はできません。
小型の血圧計を24時間装着し、30分(夜間帯は60分)間隔で血圧を測定する検査です。日常生活での血圧の変化や降圧剤の効果判定に有効です。機器の装着と説明に15~20分程度かかります。機器を装着しているため入浴はできません。
手足の血圧を測り、動脈硬化の程度を調べる検査です。血管年齢を調べることができます。検査時間は10~15分程度です。
脳が活動するときに微弱な電気が発生します。それを脳波計で記録し脳波の異常を調べます。意識障害やてんかんの診断に有用です。検査時間は60分程度です。検査用のペーストを用いて電極を頭皮に装着します。検査の前日は洗髪をし、整髪料をつけずにお越し下さい。ペーストは水で落ちますが、検査時は 頭髪が乱れますので予めご了承下さい。
検査機器を用いて息を吸ったり吐いたりすることで肺の機能を調べることができます。呼吸器疾患の診断に有用です。検査時間は5~10分程度です。
超音波診断装置を用いて、身体の断層像を映し調べることができます。超音波は人の耳には聞こえない周波数の高い音です。音を利用した検査法ですので身体に影響はありません。検査する臓器、部位によって検査方法が変わります。当院では次のような検査を行っております。
※ 検査時間は目安です、患者さんの症状、医師の指示によって変わりますので予めご了承下さい。
胆のう、肝臓、膵臓、脾臓、腎臓が対象となります。胆石や肝臓がんなどの早期発見に有用です。検査時間は15~20分程度です。食事の影響を受けるので検査前は絶食となります。
乳房の検査です。乳がんの早期発見に有用です。検査時間は20~30分程度です。食事の影響はありません。(乳腺超音波検査は、女性技師にて対応しています)
甲状腺の検査です。甲状腺腫瘍の早期発見に有用です。検査時間は15~30分程度です。食事の影響はありません。
心臓の検査です。心臓の大きさや動き、血液の流れを検査します。心筋梗塞、弁膜症などの評価に有用です。検査時間は20~60分程度です。食事の影響はありません。
頸動脈の検査です。血管内の変化を確認します。動脈硬化の程度、脳梗塞等の評価に有用です。検査時間は20~60分程度です。食事の影響はありません。
足の動脈・静脈の検査です。血管内の変化を確認します。動脈硬化の程度、血栓症の評価に有用です。検査時間は60~90分程度です。食事の影響はありません。